目も呼吸している? コンタクトレンズと酸素について
ソフトコンタクトレンズを買うときによく出てくる、「 酸素透過率 」や「 高酸素透過性 」などという言葉。
なんとなく「 酸素を通すんだろうな。」程度のことはわかりますが、それがどう良いのか?デメリットは?
今回はそのあたりのことを中心にお話ししていきましょう。
目にも酸素が必要
目の一番外側には「角膜」と呼ばれる部分があります。
角膜は目にとっていわゆる窓ガラスのような部分で、ここから目に光を取り入れ、屈折させることで、ピントを合わせる働きもあります。
この角膜はその名の通り透明な膜状の組織で、血管が無い為、血液から酸素や栄養を取り込むことができません。
そこで角膜は内側から栄養を取り入れ、涙液を介して空気中の酸素を取り込んでいます。
角膜が酸素不足になると、角膜の1番上の細胞(角膜上皮細胞)が剥がれやすくなり、細菌が感染しやすくなる、酸素を取り込もうと角膜の向け周囲から中央に<て血管が侵入し、充血するなどの症状が現れる、またひどい場合だと角膜が白くにごって視力が急激に落ちたりする危険もあります。
つまり健康的な目を保つためには、酸素は欠かせないものなのです。
コンタクトレンズの酸素透過率
酸素透過率とは
酸素透過率とは、その名の通りコンタクトレンズを装用した際に、どのくらい酸素が目に届くのかを表したものです。
一般的にDK/L値という形で表記されます。
酸素透過率が高い、低いと言ってもどちらがいいのでしょうか。
詳しくお話ししていきましょう。
コンタクトレンズのDK/L(T)値とは
コンタクトレンズの酸素透過率を示す値のDK/L(T)値。
それぞれ簡単に説明すると
「D」はコンタクトレンズ素材中の酸素の移動しやすさ。
「K」は空気中からの酸素をどれだけレンズを通すのか。
これらを掛け算したものがDK値となります。
「L(T)」はレンズの厚みとなり、DK値をL(T)で割り算したものが「DK/L(T)値」となります。
つまり「酸素透過率が良い」ということは「DK/L(T)値が高い」ということになります。
酸素透過率の目安は「80以上」?
酸素透過率を表現する際の「DK/L(T)値」はメーカーによって測定方法が異なるため、一概にいくつ以上が良いとは言えません。
また「裸眼の○○%の酸素透過率」などと表現されることがありますが、これもメーカーによって測定方法が異なるため、「○○%だから、こっちのほうが良い」と一概に判断できない部分があります。
先ほどもお話ししたように、「DK/L(T)値」はメーカーによって測定方法が異なるため、一概には言えませんが、「DK/L(T)値」が80以下の場合は「DK/L(T)値」の上昇に伴って目に届く酸素量が増えていきますが、80を超えたあたりから大きく変わらないと言われています。
なので酸素透過率が「80以上」というのは「あくまでも目安」として参考にしてください。
今回は目にとって酸素が重要であること、コンタクトレンズの酸素透過率についてお話しさせていただきました。
「DK/L値」についてもお話しさせて頂きましたが、メーカーによって違いがあるため、一概に言えない部分はあるものの、基本的には高い方が目にとって良いとされています。
皆様のコンタクトレンズ選びの参考に少しでもなれば幸いです。
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